こんにちは、アルホーム犬築部です。
今回は、昨年10月にアルホームの仲間になった保護犬、
「すなお」くん
のお話です。
これまでご紹介してきたイブちゃんやこころちゃんと同じく、すなおくんも保護犬です。
そして、その命を救ってくださったのが、私たちが深く尊敬している保護団体 WAN END SOIL(ワンエンドソイル) さんでした。

劣悪な繁殖場からの救出
すなおくんは、愛知県の劣悪な繁殖場から救出された子です。
そこは決して犬たちが幸せに暮らせる場所ではありませんでした。
十分なお世話を受けられず、小さなケージの中で暮らし続ける子たち。
毛は伸び放題で不衛生な環境。
痩せ細り、目から生気を失ってしまった子たち。
中には、鳴かないように顎を傷つけられていた子もいたと聞いています。
考えるだけで胸が苦しくなります。
すなおくんもまた、そんな環境の中で生きてきました。
幼い頃に耳を噛まれたため片耳がなく、さらに口の中の状態も非常に悪かったそうです。
獣医師の先生が診察した結果、このままでは命に関わる可能性があり、すべての歯を抜く決断がなされました。
そのため、すなおくんには現在歯が一本もありません。
口が閉じにくく、いつも舌が少し出ています。
でも、それがまたなんとも言えない愛らしさなのです。
譲渡会で気になった小さな存在
ある日、社長はイブちゃんを連れてWAN END SOILさんの譲渡会を訪れました。
元気になったイブちゃんの姿を見せること。
そして、日頃の感謝を伝えることが目的でした。
会場にはたくさんのわんこたちがいました。
元気いっぱいにアピールする子。
人に甘える子。
遊んでほしくて駆け回る子。
その中で、すなおくんは少し離れた場所にいました。
隅っこの方で静かにたたずみ、
人のそばへそっと寄り添い、
遠慮がちに前足を添える。
自己主張はしません。
にぎやかな子たちの陰に隠れてしまうような存在でした。
けれど、なぜか気になる。
そんな子だったそうです。
命を救う人たちへの尊敬
WAN END SOILさんは、近畿だけでなく四国や愛知県、さらには災害被災地にも足を運びながら活動されています。
行き場を失った犬たちを救出し、
必要な医療を受けさせ、
新しい家族とのご縁をつなぐ。
時には炊き出しや支援活動も行いながら、犬たちのために日々奔走されています。
そこには利益も見返りもありません。
あるのは、
「弱い存在を守りたい」
「自分がやらなければ誰がやるのか」
という強い使命感です。
社長はそんな活動に深く心を動かされたそうです。
なにより、イブちゃんを救ってくれた恩人でもあります。
その頃から、
「自分も何か力になりたい」
そう考えるようになっていました。
ご縁というもの
そんな中、気になっていたすなおくんに里親希望者が現れたという話を聞きます。
社長はとてもうれしかったそうです。
歯がなく、食事にも配慮が必要な子。
正直に言えば、里親さんを見つけるのは簡単ではないかもしれません。
だからこそ、自分のことのように喜んだそうです。
ところが後日、先住犬との相性を見るための面会の日。
候補犬たちが社長宅へやってきました。
社長は、
「相性さえ良ければ、どの子でもいい。」
そう考えていたそうです。
すると、その中にすなおくんがいました。
「あれ?里親さんが決まったんじゃなかったの?」
そう尋ねると、
最終的に別の子を迎えることになったとのこと。
ご縁がつながらなかったのです。
だったら、自分が迎えよう
その日、元気いっぱいで愛嬌のある子もいました。
見るからに人気が出そうな子もいました。
きっとすぐ家族が見つかるだろうと思える子たちです。
でも社長の目は、どうしてもすなおくんに向いていました。
譲渡会で見たあの姿。
遠慮がちに人へ寄り添う姿。
静かに待っている姿。
そして思ったそうです。
「この子はなかなかご縁がないかもしれない。」
「でも、幸せになる権利はみんな同じだ。」
「よし、自分が迎えよう。」
こうしてすなおくんは、アルホームの家族になりました。

今では大切な犬築部メンバー
今のすなおくんは、穏やかで優しい犬築部の仲間です。
片耳がなくても。
歯がなくても。
そんなことは全く関係ありません。
保護された過去よりも、
今笑っていること。
安心して眠れること。
大好きな人のそばで暮らせること。
それが何より大切なのだと思います。
そしてすなおくんは今日も、
その優しい表情で私たちを癒やしてくれています。

次回予告
次回は、犬築部を語るうえで欠かせない存在、
WAN END SOILさんとアルホームのご縁
についてお話ししたいと思います。
犬たちとの出会いが、私たちに教えてくれた大切なことをお伝えできればと思います。